M PLUS Rounded 1c Black

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M PLUS Rounded 1c Black

フォントの情報

エンタメ系や子ども向けのデザインでよく使われている、やさしくて楽しげな丸ゴシック体のフォント。資料・図解で使うとかしこまりすぎない雰囲気に。
見出しを太めの「M PLUS Rounded 1c」にして本文は「M PLUS 1p」にするなど、組み合わせて使うのもおすすめ。

分類・収録文字

    • 無料・フリーフォント
    • 丸ゴシック体
    • Webフォント
    • ひらがな
    • カタカナ
    • 漢字
    • 英字
    • 数字
    • 記号

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Webフォントの組見本

あのイーハトーヴォの
すきとおった風、

夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。

あのイーハトーヴォのすきとおった風、

夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。

一、遁げた山羊

五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑やかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。わたくしはすぐチョッキだけ着て山羊を見に行きました。すると小屋のなかはしんとして藁が凹んでいるだけで、あのみじかい角も白い髯も見えませんでした。

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