百千鳥 Regular
- 有料
- 5ウエイト
- 商用利用可

ウエイト・スタイル別で使える静的フォントと、太さや字幅を自由に調整できるバリアブルフォントが用意されています。
デザイナー
Frank Grießhammer様西塚涼子様
※当サイトは有料・フリーフォントを目的別で検索できるサイトです。各フォントは個人的にご紹介しているものですので、購入やダウンロードは販売・配布サイトでお願いします!
※用途によっては「使用不可」「商用利用不可」「別料金」の場合がありますので、必ず販売・配布サイトで最新の「利用規約・使用許諾範囲」をご確認ください。
百千鳥 ExtraLight
百千鳥 Regular
百千鳥 Medium
百千鳥 Bold
百千鳥 Heavy
百千鳥 コンデンス ExtraLight
百千鳥 コンデンス Regular
百千鳥 コンデンス Medium
百千鳥 コンデンス Bold
百千鳥 コンデンス Heavy
百千鳥 ワイド ExtraLight
百千鳥 ワイド Regular
百千鳥 ワイド Medium
百千鳥 ワイド Bold
百千鳥 ワイド Heavy
あのイーハトーヴォの
すきとおった風、
夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。
あのイーハトーヴォのすきとおった風、
夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。では、わたくしはいつかの小さなみだしをつけながら、しずかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけましょう。
一、遁げた山羊
五月のしまいの日曜でした。わたくしは賑やかな市の教会の鐘の音で眼をさましました。もう日はよほど登って、まわりはみんなきらきらしていました。時計を見るとちょうど六時でした。わたくしはすぐチョッキだけ着て山羊を見に行きました。すると小屋のなかはしんとして藁が凹んでいるだけで、あのみじかい角も白い髯も見えませんでした。
Adobe「Creative Cloud」ユーザー専用サービス。有名メーカーのものを含む2万以上のフォントを幅広い用途で使用できます。